図5−5:実効受信感度の測定方法例
このようにして計測された試験信号の最小レベルPrから実効受信感度(ERS)は次式で求める。 ただし、Pr:試験信号の最小レベル Gt:ホーンアンテナの利得 R:ホーンアンテナとSARTとの距離 λ:波長(9350mhzのとき0.032m) π:円周率(3.14) Loss:ケーブル等の損失の補正 ここでケーブル等の損失としては、例えば導波管や同軸ケーブルの伝送損失やサーキュレータの損失および同軸ケーブルの変換ロス等がある。 例として、周波数9350MHzにおいて、ホーンアンテナの利得を15dB、距離Rを2m、そして損失等を−0.5dBとすると試験信号の最小レベルが−8.5dBmであったなら、デシベルで計算すると ERS=(最小レべル)(ホーンアンテナの利得)(伝搬ロス) −8.5+15−17 (電力への変換)(損失の補正) −40.9−0.5 =−8.5+15−17−40.9−0.5 =−51.9≒−52 したがって ERS=−52dBm となる。
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